CaTCalc バージョンSE

Q:  CaTCalcは仮想元素 A-B 2元系を取り扱えますか?

A:  はい。取り扱えます。                 (2020-02-14)
      「ミクロ組織の熱力学、西沢泰二、(2005) 日本金属学会」には A-B 2元系の例
       や A-B-C 3元系の例が数多くあります。この熱力学データベースファイル TDB を
       作成すれば状態図等の計算ができます。


操作手順:

CaTCalc SE basic を起動します。
メニュー、Databases、Import TDB Files を選択します。 
     A-B 2元系を記述したTDBファイルを開きます。
メニュー、Databases、Datafile List、Rebuild Datafile List を選択します。

System画面にて B 元素だけを周期律表から選択します。
  ImportしたCDBファイルを先ず選択しておきます。(+欄にチェックを入れます)
  画面上部の入力欄に A を手入力し、「B A」とします。
  [Load]ボタンをクリックします。

Data画面にて、各相の構成元素を確認できます。
Calculate画面にて、
  [Set Default Values] ボタンをクリックします。
  B 元素がセットされます。
  次に、
    [Add Feed]ボタンをクリックし、
    Species欄に A を手入力します。
  計算条件を整え、A-B 2元系を計算します。



ガス相:

 平衡計算でガス相が必要になった場合、TDBファイルにガス相を定義します。

 B元素は、ホウ素(Boron)のガス・データを採用しています。
      ( Cp=20.79, H298=-560700, S298=153.3 )
 A元素はB元素と同じにします。

$-----
 FUNCTION FGASA      298.15
                     -566898.5385 -14.05696428*T -20.79*T*LN(T);    6000 N !
 FUNCTION FGASB      298.15   
                     -566898.5385 -14.05696428*T -20.79*T*LN(T);    6000 N !

 PHASE GAS:G %  1  1.0  !
       CONSTITUENT GAS:G : A,B :  !
       PARAMETER G(GAS,A;0)  298.15   +FGASA +1  +R*T*LN(1E-05*P);  6000 N !
       PARAMETER G(GAS,B;0)  298.15   +FGASB     +R*T*LN(1E-05*P);  6000 N !
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